学区は良くても距離はほどほどに

こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサル タントとして働く佐藤です。

世帯持ちで住居用物件を求める方々の場合、物件選択の基準に必ずあるのは「学区」です。

独身の方の場合はそもそも物件を購入されるパターンは少なく、多少治安が落ちたとしても通勤に便利性のある場所を選ぶ傾向があります。

けれども世帯持ちの小さい子供さんがおられる世帯の場合、学区は外せない基準になるのです。

特にアメリカの場合は子どもの目線でも学区は非常に大きな意味を持ちます。

子供が通う学校は暮らす場所がどこの学区に所属するかによりますから、親としても極力良い学区に暮らして子供を良い学校に通わせたいと思うのは当たり前の心情です。

とはいえ、学区を選ぶことを基準にしたとしても選ぶ物件が学校に近すぎるのはあまりうまい選択ではありません。

学区が良いことと暮らす物件とは別の話で、学区は選びつつも学校とはある程度距離を置いた方が良いのです。

今日は、学校の近距離にある物件を選んだ場合の利点と欠点を考察してみましょう。

学校との距離

利点:子供が歩いて学校にいける

アメリカの学校は特に小学校の場合は親による登下校の支援は必須です。

学校に到着して先生に子供を引き渡すまでが親の責任になりますから、

車で送迎する(そして引き渡し場所まで歩く)

スクールバスで行かせる

徒歩で一緒に歩く

のいずれかのパターンになります。

ということは、家が学校に近いと歩いて行ける利点があります。

とりわけ親が子供を毎朝学校に連れて行く場合、どこのご家庭でも朝は時間がありませんからバタバタしながら子供を送迎することになります。

そんな中でも家が学校の至近距離にある場合、余裕綽々と子供も親も慌てずに歩いていけるのです。

欠点:混雑に巻き込まれる

けれども学校に歩いて行けるとはいえ、それが良いかというと案外マイナス点が多いかもしれません。

前述のように親が子供を学校まで送迎することになりますが、ということは学校のご近所は登下校の時間帯には通りが車でごった返すことになります。

最寄りの交差点も渋滞が酷く、子供を送迎するわけではない通勤車両も大いに巻き込まれるのです。

また登下校のみならず、PTAのような親が参加する不定期行事の際もご近所では渋滞が起こり、通りには駐車車両が並ぶことになります。

これらは主に小学校のパターンですが、高校の場合は上記の傾向に加えて交通事故の頻度も意識しなくてはなりません。

アメリカでは16歳から運転免許の取得が可能となり、高校生によってはお金持ちではなくとも家庭の事情で車で登下校せざるを得ない子もいるのです。

そして必然、運転経験も未熟であるが故にご近所の車両との接触事故は結構な頻度で起こってしまいます。

治安面

利点:安全度が高い

日本でも治安上の問題から小学生の子供に携帯を持たせる親は増えていると聞きます。

このあたりは治安への懸念から子供の安全に対する意識はアメリカでは数十年前からありました。

低学年の場合は特に注意が払われ、前述のように親は子供を学校側に引き渡し、学校が終わると先生は親に引き渡すことが義務付けられるのです。

そして親や先生が子供を守る意識は必然、治安の向上に繋がります。

ご近所の交通整理にボランティアが参加することに始り、警察もパトロール頻度を上げたり交通状況をよく見守ってくれるものです。

結果として、学校にほど近い物件を購入すると大概はその近辺は街の中でも安全度が高い場所になります。

欠点:騒音レベルは高い

けれども安全度は高い一方で、その代償としてご近所の騒音レベルは高くなる傾向があります。

登下校時の騒音もさることながら、昼間でも常にどこかのクラスが外で体育等の授業を行っているものです。

はしゃぐ声

遊具を使う時の音

これらが日中もご近所の物件には響き続けてきます。

「静かな近所が良い」という方は学校の近所はお薦め出来ない理由です。

物件価値

利点:物件価値が守られる可能性が高い

学区の良い地域にある物件はその分価値が高く、また物件価値が守られる傾向にあります。

子供のいる世帯では学区の良い地域の物件を好んで選びますから、必然的に物件価値も上昇し易い傾向にあるわけです。

このあたりは目に見えない境界線があるかのようにハッキリしており、学区の境界線から向こう側の住宅は一気に価値が下がることも珍しくありません。

欠点:子供たちが庭を通り抜けていく

とはいえ、物件価値が守られ上昇し易い学区であったとしても学校に近すぎる物件はお薦め出来ません。

前述のようにノイズレベルは高く、このノイズは大なり小なり物件価値に影響する場合もあります。

また登下校時の騒がしさのみならず、特に下校時には見知らぬ子供が庭を通り抜けていくことも少なくないのです。

想像頂けるかと思いますが、鬼ごっこ等をしながら帰る子供達が悪気はなくともはしゃぎながら学校近辺の家を通り抜けていくのはよくあることなのです。

。。。

学区の中でも学校にほど近い物件を購入する場合の利点と欠点をいくつか上げてみました。

特に小さい子供さんのいらっしゃる世帯では学区が良い方が子供の教育にとっても有利であることは間違いありません。

けれども良い学区を選ぶ一方で、物件と学校の距離があまりにも近いとうまくない状況が出てくるのも事実です。

私(佐藤)の個人的な感覚としては、良い学区で物件を購入するにしても物件と学校の距離は

「歩いて行こうと思えば行けないこともないがちょっと遠い。けれども車で行けばあっという間。」

これくらいが絶妙なバランスなように思います。



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