Title Insurance(タイトル保険)とは

昨日はタイトルプラント(Title Plant)についてお伝えさせて頂きました。

アメリカで不動産物件を購入する際に不動産権に瑕疵がないかを調べてくれるのがタイトル会社です。

タイトル会社は対象物件の権利に問題がないかの調査を主に行いますが、この時にタイトル会社が参照する不動産権情報元はタイトルプラント(Title Plant)と呼ばれる情報保管場所で、

・管轄地域の物件すべての物件権利情報を網羅

・一つの物件に対し25年以上の記録

の条件を満たす、まさにプラントたる情報の宝庫そこにあるのです。

言い換えるとタイトル会社としての商売はこのプラントがないことには成り立たないことになり、各タイトル会社としては必ず

プラントを自社で所有

プラントをリース

のいずれかで利用し、各物件の不動産権情報にアクセスしています。

とはいえ、現代のプラントはほとんどは紙媒体では使用されなくなっています。

この点はご想像頂けるかと思いますが現代の不動産権情報はデジタル化されており、タイトル会社の担当者はそれこそ物理的にはどこにも足を運ぶ必要はなく、自分のデスク上のパソコンで全ての情報を参照しているのです。

このタイトルプラントに保管された情報をもってその真偽が確認された不動産権はクロージングで売主から買主に手続き上で渡されることになり、晴れて新しいオーナーが誕生することになります。

かくしてタイトル会社の役割はこのように物件瑕疵を調べる調査業務ですが、それと同時にもう一つ大切な役割があります。

それは不動産権保険による補償サービスです。

「この不動産権に問題はありませんでした。」

こう言って一旦は新しいオーナーの手に不動産権が渡ったものの、後から問題が発覚する場合があるかもしれません。

そんな、一度はタイトル会社による審査を通過したはずの不動産権に問題があった場合の保険としてTitle Insurance(タイトル・インシュアランス:不動産権保険)が存在しているのです。

今日から、タイトル・インシュアランスの詳細についてお伝えさせて頂きます。

Title Insurance(タイトル・インシュアランス:不動産権保険)

あなたがアメリカで不動産物件を購入する際にクロージング時に出てくる書類の中にセトルメント・ステートメント(Settlement Statement:決済明細書)というものがあります。

クロージングにあたる決済詳細が売主側と買主側でそれぞれ網羅されている明細書です。

具体的にイメージしやすいように、wikipediaに上げられている参考版のセトルメント・ステートメントでみてみましょう。

Settlement Statement

上記クリック上で参照できるセトルメント・ステートメントの

1103. Owner’s title insurance
1104. Lender’s title insurance

見てください。「title insurance」と記載されていますね。

これがいわゆる不動産権保険であり、あなたがアメリカの不動産取引で使用したタイトル会社が提供する不動産権保険サービスの項目です。

そして通常はあなたが買主の立場でこのセトルメント・ステートメントを受け取ると、現金購入の場合は

1103. Owner’s title insurance

この一つの項目にサービス料金が記載されており、融資を受けて購入した場合は

1103. Owner’s title insurance
1104. Lender’s title insurance

これら二つの項目にサービス料金が記載されています。

この場合は後者のサービス料金はLender、すなわちあなたの融資元である金融機関に対する保険です。

金融機関としては買主の購買力を審査した後で融資許可を出してから物件購入にあたる資金を融資しているわけですが、もしもクロージング後に予想外の不動産権瑕疵が発覚した場合、融資した金融機関そのものも被保険者となる「Lender’s title insurance」が存在するのです。

これらの不動産権保険に関する料金はタイトル会社によって違いがありますが、全米平均では

Owner’s title insurance … $540

Lender’s title insurance … $830

あたりで提供されています。

そしてあなたがセトルメント・ステートメントを受け取った時にはすでにこのtitle insuranceには課金がなされており、これはすなわち

「当然、あなたは不動産権保険は購入しますよね?」

という前提で課金がなされているのです。

とはいえこのタイトル保険は少なくとも自分に対しての保険には加入義務はなく、自分が必要としない場合は不動産権保険を外してもらうことも可能です(金融機関に対しては必須です)。

そしてここが本項の最も大切な点ですが、セトルメント・ステートメントで確認できる「title insurance」というのは厳密には

Standard Insurance(スタンダード・インシュアランス:標準保険)

と呼ばれるものなのです。

明日からは不動産権購入の前に知っておくとよい、不動産権保険の種類についてお伝えさせて頂きます。



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