Modular Home(モジュラー・ホーム)について深く知る

こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。

アメリカの住居物件の中では、

「動産として扱われていたものが、後に不動産に転換するもの」

が存在します。

そもそも日本語でも

動産

不動産

の違いが分かりにくいというお声をよく聞きますが、動産は一般的に

不動産以外の物や財産

と定義されていますね。

アメリカでいう不動産の定義はこちらでもお伝えしていますが、土地と土地に付随する人工建造物全てでこれをReal Estate(リアル・エステート)といい、ここに所有権まで含んだものをReal Property(リアル・プロパティ)といいます。

そこで、この動的な資産が不動の資産に転換する場合があります。

工場生産型住宅(Factory-Built Housing:ファクトリービルトハウジング)とも呼ばれるその動産に属するものは

モジュラー(modular)
パネライズド(panelized)
プレカット(precut)
モービルホーム(mobile home)

です。

モービルホームは分かりやすいですね。

出来上がった家がトレーラーで運ばれていきますが、動かせる段階では確かに動産です。

そして移動後に所定の土地に設置されますが、まさにこの土地に設置された後で

・配管工事

・電気配線

等が行われ、モービルホームが人が生活できる空間に変化した時に「不動産」に転換されるわけですね。

そしてこれら動産から不動産に転換される類の中でも、

「モジュラーホーム(Modular Home)」

が結構な人気があるようです。

そこで今日は、巷で根強い人気のモジュラーホーム(Modular Home)について理解を深めてみましょう。

モジュラーホーム(Modular Home)とは

モジュラーホームの近代史の中でもそれなりに古く、第二次世界大戦終了の直前には世に登場しています。

工場生産型住宅(Factory-Built Housing:ファクトリービルトハウジング)の一つであり、従来のようにその土地の上で

土台 ⇒ フレーム ⇒ 壁 ⇒ 外装、内装

と進めていく伝統的な物件とは違い、工場で生産されたものが部品が現地に運ばれていきます。

工場で生産する意味ではモービルホームと似ていますが、モービルホームとモジュラーホームの違いを一言でいえば、

モービルホーム … 工場で組み立ててからトレーラーで運ぶ

モジュラーホーム … 工場で部品だけ製造し、現地で組み立てる

です。

「Modular(モジュラー)」という言葉はそのまま本来は「組み立てる」という意味がありますが、部品だけ揃えてあたかもプラモデルのように現地で組み立てるわけです。

現存するモジュラーホームの割合としてはアメリカ全体の住居用物件の中では1.5%程度ですが、このモジュラーホームの特徴をよく知る人々にはとても人気があります。

その人気の一番の理由は

スピード

コスト

の三点に加えて、

フロアプランを自由に選べる

スタイルを自由に選べる

デザインを自由に選べる

等の柔軟性があるからです。

それこそ実物大プラモデルのように自分が好きなデザインとスタイルを組み合わせ、自分が好きな物件をほぼ完全にカスタマイズして建設できるわけですね。

そこで上記のモジュラーホームの利点について詳細を見てみましょう。

1.スピード

まずここが最大の特徴とも言えるかもしれませんが、モジュラーホームと従来の物件の違いは完成までのスピードです。

モジュラーホームの場合は前述のように

① 部品を工場で生産する
② 部品を現場で組み立てる

という式ですが、①の部品そのものはなんと現地での組み立てと仕上げ作業を含めても5日~8日程度で完成してしまいます。

そして伝統的な現場での建築作業の場合はその進捗が天候にも大いに左右されてしまいますが、モジュラーホームの場合はほとんどを工場内で仕上げる為に天候に影響され得る場面は現場の組み立ての際のみなのです。

2.コスト

そしてモジュラーホームを建設する場合のコストは、従来の現場での建設するパターンよりも安く収まる傾向があります。

単純に1スクエアーフィート毎の単価で比較すると、

標準ホーム(現場建設型) … $125 / sqf

モジュラーホーム(ベースのみ) … $35 / sqf

です。

モジュラーホームが圧倒的に安いですね。

ただし、厳密にはモジュラーホームの$35/sqfという価格は単純な見積もりです。

デザイン毎のベース価格は全く違ってきますし、またいざ現場で行う

・電気配線

・配管

等を加えると、もう少し値段は上がってきます。

それでもそれら付帯工事を含めた最終的なコストは

モジュラーホーム(完成品) … $110 / sqf

あたりに落ち着くことになります。

結果としてモジュラーホームが安いことは間違いなく、とりわけアメリカ北東部のニューイングランド地域ではこの安さが理由で、新築物件の4%がモジュラーホームとなっているくらいです。

③ 質

そして最後の人気要素が質です。

根本的に、

標準ホーム(現場建設型)

モジュラーホーム(工場生産型)

この二つを比較すると、まず十中八九モジュラーホームの方が質が上になります。

その理由は「モジュラーホームは部品生産時に天候の影響を受けない」からです。

このことはアメリカ全土でも地域ごとに違いがありますが、従来の標準ホームの場合は

・雨

・風

・炎天下の日光

・湿度

等、外で建設する以上はありとあらゆる天候の影響を受けることになります。

そして工場で生産される部品は、それこそ工場という整った環境の中で然るべき工程で量産すら可能となりますから、現場で木材を組み立てていく従来の工法よりは品質の意味でも軍配が上がるのです。

守られた環境の工場内で然るべき工程で品質を最高レベルに高められた部品が現場に運ばれて、最後は組み立てられるだけとなります。

。。。

モジュラーホームについて概要を見てきました。

スピード、コスト、品質で優れているのであれば、モジュラーホームに目が行く買主が一定数存在し続けるのも分かりますね。

「仕上がりは単なるハコモノのような面白みのない建物では?」

と思われるでしょうか。

現代のモジュラーホームは想像以上にレベルが高く、こちらのサイトで確認できるように

ランチ型

コロニアル型

二階建て

モダンステンレス型

等、ありとあらゆるスタイルの物件に対応しているのです。

アメリカで新築物件の購入を検討している方は、モジュラーホームも候補に入れてもよいかもしれません。



アメリカ不動産投資 初心者の皆様へ

無料の定期メルマガ「アメリカ不動産投資の旅」をご希望の方は、下記よりメールアドレスをご登録ください。

初心者目線に落とし込んだ投資情報を定期的にご連絡させて頂きます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本項に関するご質問はこちらからどうぞ。

共有をありがとうございます