【要注意!】ミリオン超えのラグジュアリーホームは購入を控えた方がよい話 〜 後編

こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。

昨日から、現在のアメリカ不動産市場の中でもラグジュアリーホーム市場に見られる変化についてお伝えしています。

ラグジュアリーホームへの投資についても度々ご相談を頂きますが、結論から先に申し上げると今の時期は控えておいた方がよいです。

アメリカ国籍を持つ購入者

外国人籍の購入者

この二者では適用されるアメリカの税法にも違いが出てきますが、いずれにせよトランプ大統領による税制改正の影響は大きく、ラグジュアリーホーム市場鈍化の影響を避けることはできません。

2018年第四半期 〜2019年第1四半期の販売数が16%減少

ラグジュアリーホームぼ平均価格が1.6%減少

市場に出て来るラグジュアリーホーム数が増え続けている

これらの事実から、

→ 現在所有するラグジュアリーホームを手放したい

→ けれどもなかなか売れない

→ 売却できても損をする(購入時の価格よりも安く売却)してしまう可能性が高い

という傾向が分かります。

そしてラグジュアリーホームの売れ行きが落ちている税制改正以外の理由に、中国マネーの減速があげられます。

いっても、基軸通貨としての米ドルはまだまだ底力があります。

ユーロが不安定である今は石油にしてもその取引は未だにドル建てが中心であり、基軸通貨としてのドルの地位はそうそう揺るがないものです。

そして自国の元を信用していない中国の資産家は、その金融資産を海外に逃がす目的でアメリカ不動産を購入し続けていました。

ところがここ最近は規制が厳しくなり、中国当局がなかなか元を外に出すことを許してくれないというのです。

結果として中国マネーで活況を呈していた各国の不動産市場は今、減速の憂き目にあっています。

アメリカ不動産市場でも同様の動きが見受けられ、中国マネー流入の減速はラグジュアリーホームの売れ行きが落ちる傾向に貢献しているのです。

そして今日はラグジュアリーホーム市場を減速させているもう一つの原因、ラテンアメリカマネーの減速についてお伝えさせて頂きます。

マイアミに入り続けたラテンアメリカマネー

実例でいきましょう。

とあるアメリカ人ご夫婦が2013年にマイアミビーチの近く、運河に面したボート乗り場付きのタウンハウスを$1.85ミリオンで購入しました。

6年後の今、いざその物件を売却に出そうとしているのですが思った以上に市場価値が上がらず、$1.9ミリオンで売りに出すことにしました。

けれども全く反応はなく、間もなくして価格を$1.495 ミリオンまで下げることにしたのです。確実に損が出てしまう売却額ですね。

ところが、この$1.495でもなかなか売れない状態が今も続いています。

$400,000も値下げしても売れないということは、確実にこのマイアミ近辺のラグジュアリーホーム市場に陰りが見えているということです。

なぜここまでマイアミ近郊のラグジュアリーホームが売れにくくなっているのでしょうか。

その理由の一つは繰り返しお伝えしているトランプ大統領による税制改正が購入意欲を削いでいることもそうですが、ここマイアミ市場については特別な別の理由があります。

マイアミを訪れたことがある方々はご存知かと思いますが、街を歩くと英語の他に耳に入ってくる言語はほとんどがスペイン語です。

すなわち、マイアミにはキューバから亡命した人々を含むラテンアメリカ系の人々がとても多く暮らしています。

その実、ブラジルやベネズエラ、アルゼンチンから見た時には米国の入り口はマイアミなのです。

ちなみに、米国内から中南米に飛ぶ場合も航空会社各社はマイアミを経由することがほとんどです(地図で見るとラテンアメリカはマイアミの下です)。

ある意味、マイアミは米国とラテンアメリカのハブのような働きをしているわけですね。

そしてポイントはかのBrics(ブリックス)です。

Bricsとはブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字で、2003年にゴールドマン・サックスのレポート内で始めて紹介された造語です。

当時2000年前後からこれらの国々は自国経済が急激に成長し初め、2039年にはBRICs4カ国のGDPの合計が米国、日本、ドイツ、フランス、イギリス、イタリアの6カ国のGDP合計を追い抜くと予想されていました。

その頃に、ブラジルを中心とするラテンアメリカの富裕層がこぞって彼らにとってのハブであるマイアミのラグジュアリーホームを買い続けたのです。(彼らにとってはアメリカの高級リゾート = マイアミの印象が強い)

ラテンアメリカマネーが再来するも

ところが、2007年以降の不動産価格大暴落によりマイアミ市場も甚だしく不動産価値が損なわれていくことになりました。

それまでのブームが途端に途切れたわけです。

それでもその後、不動産価格がほぼ底値を打った2011年から2013年にラテンアメリカマネーはマイアミ不動産市場に再び戻り始めます。

それこそ不動産もまた底値のうちに購入するのが得策ですから、この時期に一斉にラテンアメリカマネーがマイアミに再び入り初めたのです。

そして2019年現在、このマイアミ市場のラグジュアリーホームの価格が落ちている理由はまさにこの時期に再来したラテンアメリカマネーが再び引き始めていることに他なりません。

近年はラテンアメリカ経済の失速が近年甚だ大きくなり、ラテンアメリカ富裕層がマイアミに落とした(不動産に変えた)資産を自国に戻さざるを得なくなっているのです。

時期的にはラテンアメリカマネーの再来は2015年には陰りが見え始め、そこからラテンアメリカからの購入者は激減し、今ではほぼ完全に振り子は逆に触れてマイアミのラグジュアリーホーム全体の売上を落とすことに寄与しています。

。。。

このようなラテンアメリカマネーの影響があり、マイアミ市場の場合もたった今はラグジュアリーホーム市場は非常に鈍くなっています。

結局のところアメリカ各地域市場で事情の違いがあれども、アメリカ全土でラグジュアリーホーム市場が厳しい時期にあることは間違いありません。

結果として、今の段階ではラグジュアリーホームを狙う方々はこの市場への投資は控えて様子を見た方がよいだろうと思うのです。



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