土地の法定表記 – Lot and block(区画と街区)〜 ①

こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。

アメリカ合衆国の土地に関する法定表記についてお伝えしています。

今日と明日はシリーズの最後、

Metes and bounds(長さと境界)

Rectangular survey(矩形測量)

Lot and block(区画と街区)

という3つの法定表記の3番目、

Lot and block(区画と街区)

についてです。

Lot and block(区画と街区)

現在のアメリカの都市型の地域では区画整理がかなり進んでおり、とりわけ近年開発された街は完成度の高い区画整理の中に建物の建設が進められています。

そしてそれら都市型地域の居住物件・商業物件のDeed(ディード)には大抵はその土地の法定表記としてこのLot and block(区画と街区)法が使用されているはずです。

Lot and block(区画と街区)と呼ばれる法定表記は、まずその前提にPlat Map(プラット・マップ)の存在があります。

具体的にイメージでいきましょう。Plat Map(プラット・マップ)とは下記のような図面です。

専門的でぱっと見は分かりにくい図面ですが、このようにたくさんの数字や文字が記入されている図面をPlat Map(プラット・マップ)といいます。

Plat Map(プラット・マップ)はその土地の管轄郡の登記所に公的な資料として記録されており、Lot and block(区画と街区)とは厳密にはこのPlat Map(プラット・マップ)の中で使われているLot番号やBlock番号のことを指しています。

要は、Plat Map(プラット・マップ)は物件の位置と境界線の細部を示す街全体、区画、あるいは分譲地を表す図面なのです。

そしてPlat Map(プラット・マップ)そのものは多くの場合、分譲地や都市型の居住地区に使われています。

Lot and block(区画と街区)の特徴

ここからLot and block(区画と街区)の特徴をもう少し深く見ていきましょう。

このLot and block(区画と街区)と呼ばれる法定表記は二段階表記になっています。

補足的な例え話になりますが、「まずは森全体を見る」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

人の脳が物事を理解する際の順番の話になりますが、過去に経験したことのない全く新しい情報が視覚的に目に入った時に、人の脳はいきなりその細部を見せられても何のことか理解し難い反応を起こすそうです。

この時にいきなり細部ではなくまずは全体を俯瞰するところから始め、

1.全体像を把握する

2.その細部を見る

この順番でいくと、脳はその事象が何なのかをすんなり理解出来ると言います。

いきなり森の中に飛び込んで一本の木々を見ても自分の立ち位置が全く分からず、全体像がさっぱり掴めないわけです。

そこでまずは上空から森全体をみて状況を理解し、それから次に森の中に飛び込んで個々の木々を見ていくと全体との関連性がよく分かるのだそう。

またプレゼンテーションでも同じことが言えますね。

例えば度々行われるアップル社のティム・クックCEOによる新商品の発表会でもそうです。

先月、10月30日に新しいミニ・マック等の新商品の発表がありましたが、あの時にしても

「これに使われているCPUは。。」

などといきなり細部を技術部分を語ることはしません。

まずは新商品のコンセプトなるものを紹介し、商品の概要を説明し、そして最後に商品細部の説明に入るものです。

Lot and block(区画と街区)法の二段階表記もこれに通じるものがあります。

このLot and block(区画と街区)の場合の二段階を整理して記すと、

第一段階

まずは全体像となる土地の大きな区分の表記。

この時に使われるのは昨日までにお伝えした

Metes and bounds(長さと境界)

あるいは

Rectangular survey(矩形測量)

です。

こられの手法で森全体を描くイメージが第一段階となります。

第二段階

小さな区分表記。

第一段階の全体像から今度は細部に飛び込んでいきます。すなわち小さい区画を表記するわけです。

ここで初めて使われる表記がLot and block(区画と街区)となります。

このように順番としては

① Metes and bounds(長さと境界)或いはRectangular survey(矩形測量)

②Lot and block(区画と街区)

となりますから、文字列によるLot and block(区画と街区)の表記としては常にMetes and bounds(長さと境界)やRectangular survey(矩形測量)よりも前にLot and block(区画と街区)が記述されることになります。

例えば初日の Metes and bounds(長さと境界)の例でも

NE 1/4 of SW 1/4 of Section 30

とありましたが、これと同じでLot and block(区画と街区)もDeed(ディード)上では「~ of ~ of ~」式に順番が反対に表記されているのです。

。。。

やや回りくどくなってしまいましたが、Lot and block(区画と街区)法の法定表記はやや複雑な為にまずはその記述法の概要を噛み砕いてお伝えさせて頂きました。

明日はこのLot and block(区画と街区)法の実例を見ていきましょう。



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