家賃を値切ることは出来るのか? ~ 初回契約編

こんにちは。アメリカで不動産エージェント兼コンサルタントとして働く佐藤です。

アメリカで暮らしながら感じる、日本とアメリカの明らかな違いのひとつは

「何でも交渉が当たり前」

ということです。

日本の常識的な感覚ではちょっと考えられないような交渉も、アメリカでは「有り」だったりします。

例えばあなたが車を盗まれたとして、その車には多額のローンが残されていたとします。

このような場合、盗難に車両保険が適用されない限りはローン返済の義務が残されて当然ですね。

そしてアメリカは車社会ですから新しい車両の購入は必須となり、二重のローンに苦しむことになります。

ところがです。

もしあなたがアメリカで暮らしていて車両を盗まれ、かつその車両保険には「盗難」がカバーされていなかった場合でも迷わず、車両販売元と交渉しま
しょう。

「あなたのディーラーから改めて新しい車両を購入しますから、盗難車両のローンはチャラにしてください。私には二重ローンは無理です。そうしてく
れるなら、改めて新車購入でローンを組んでもいいですよ。」

。。。

どちらが上の立場か分からないようなモノの言い方ですが、このような場合は通常は交渉に応じてくれます。(実話です)

遠慮してそのような申し出を自らしない場合、先方から

「盗難車両のローンはチャラにしましょうか?」

などと気の利いたセリフ亜はまずあり得ませんから言わなきゃ損。アメリカでは何でも「言ってみるもの」なのです。

そこで、意外に交渉が効く物事のひとつに「賃貸料」があります。

日本では大家が定めた賃貸料を交渉して値下げを依頼する場面はあまりないようですが、アメリカでは不動産専門家ではないごく一般の入居者でも、賃
貸料の交渉はごく当たり前に行われています。

そこで今日は、賃貸する側の立場に立って賃貸料の値切り方のコツについてお伝えさせていただきます。

賃貸させる側の投資家目線としては、「そういう交渉には応じてもいいのかな。」という目線でお読みいただけたら幸いです。

初めて契約する時

まずは対象の賃貸物件に初めて入居する際の賃貸料交渉について見ていきましょう。

実際のところ、一番最初に入居する際にいきなり大きなディスカウントを依頼することは難しいものです。

家主側が新しいテナントを獲得できずに長期に渡って空室が続いているような場合は別ですが、通常は家主側が家賃に対して最初から大きな値引きをし
てくれることはありません。

それでも、したたかにかつ細やかにきちっとステップを踏むことで、ある程度の値下げにも最初から応じてもらえるものです。

その賃料値下げのテクニックを順番に見ていきます。

必要書類を言われる前にきちっと準備する

アメリカで物件を賃貸する場合、提出を求められる書類は最初からある程度分かっています。

個人の場合

賃貸申込書(物件の管理会社により書式には違いがあります)

収入証明

銀行口座明細書

タックスリターン証明書

雇用証明書

前住居の家主からのコメント

これらを網羅していれば、まず大丈夫です。

通常は対象物件の管理会社独自の賃貸申込書をまずは提出しますが、その申込書を提出する際に上記の追加書類も同時に提出してしまうのです。

家主は表情に出すかは分かりませんが、少なくとも心の中では

「!」

とびっくりするものです。(そしてほとんどの場合、家主は英語で感嘆の声を漏らします)

まずここで、家主に対して好印象を持たせることに成功します。

クレジットスコアを見せる

そして前述のように補足資料を先手で提出すると同時に、自身のクレジットスコアも一緒に提出しましょう。

もちろん借金返済に遅延が発生しているような場合は提出してはいけませんが、これまで毎月遅れずにきちっと借金を返済できているのであれば、その
証拠となるクレジットスコアを一緒に提出するのです。

自分のクレジットスコアがどれくらいあるのかを、一年に一度であれば無料で提供してくれる機関が存在します。

例えばこことか。

ここで見せるクレジットスコアが適切であれば、大家はあなたを信頼して値引きに応じる姿勢が出やすくなってくるのです。

交渉の前準備はここまでで出来あがりました。

周辺地域の賃貸市場の統計を見せる

そこでいよいよ、本題に入っていきます。

大家と話す際に、いやらしくない言い方で周辺地域の賃貸市場統計を見せましょう。

事前に自分が借りようとしている物件と間取りが同じ周辺地域の物件をオンラインで調べておいてください。

この時は、当然ながら自分の対象物件の家賃価格よりも少し低めの家賃が掲載されている賃貸物件を選んで抽出しておきます。

出来ればその同じ間取りで価格が低めに設定されている賃貸物件が、その時点で空室である証拠もプリントアウトしておきましょう。

それらの情報が、あなたが契約しようとしている物件の大家がやや高めに家賃を設定している動かぬ証拠になるのです。

根拠ある値引きを柔らかく頼む

最後の仕上げにいきます。

ここまでの材料をもって、

「$○○○だけ、賃貸料を安くしていただきたい」

と交渉するのです。

もちろん値引きを依頼するといっても自分自身で集めた他の物件の賃貸情報を元に、現実的な値引き額で考えておきましょう。

また、当然ながらモノの言い方はアメリカでも大切です。

論理思考は万国共通ですから、しかるべき交渉材料が揃っているのであれば何も感情的になる必要はなく、平和的な態度であくまで根拠に基づいて話せ
ばよいのです。

家主の立場も考えながら、決して対立しないような言葉の使い方を選びましょう。

例えば、

「私はこの場所を非常に気に入りました。資料でお見せしたとおり私はあなたにとって優良なテナントになれる自信がありますし、私自身、ここには出
来るだけ長く暮らしたいと考えています。

けれども残念ながら、今の私が毎月の家賃に充てられる予算は$○○○○だけなのです。

もし私が長く暮らすのであれば、私の今の予算、$○○○○で入居を許してもらえませんか?」

。。。

新しい物件に入居する際の値切り方を順番にお伝えさせて頂きました。

「そんなにうまくいくわけがない」と思われますでしょうか?

実際、上記の事前準備と交渉の切り出し方で、結構な確立で値下げはなされるものです。

簡単にまとめると、

・自分が優良なテナントになり得ることを裏付ける証拠を見せる

・近隣の同等レベルの賃貸物件よりもやや高めの家賃設定になっている証拠を見せる

この根拠を土台にして話を進めるわけですから、論理的に説明がつく以上は家主の心は譲歩にベクトルが動き始めるものなのです。

しかも長く入居したいという意思をきちんと伝えれば、家主にしてみればいよいよ値下げしない理由がなくなってきます。

アメリカでその賃貸物件に初めて入居する場合、上記の事前準備と交渉を試してみてください。対外はうまくいくはずです。

明日は、「賃貸契約を更新する時の値切り方」についてお伝えさせて頂きます。



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